引越しや断捨離の際に行う不用品の処分。あなたはどんな方法で行っていますか?
私は結婚・海外転居に伴う引越しで、ほとんどの家財を処分することになり、約1ヶ月をかけて不用品を処分していきました。その過程では、普段の生活ではあまり捨てることはない、
- 布団
- カラーボックス
- ゴルフ用品
- スプレー缶
- 刃物
など、いざとなると「どうやって捨てたらいいの?」と思ったものも少なくありません。
そこで今回は、私が実践した不要品を処分する4つの方法について、お伝えします。
1.日々のごみ収集に出す
一番簡単な方法は、普段のごみと一緒に捨てること。1辺が30㎝を超えないものであれば、家庭ごみとして捨てることができます。その際、私は2つの点に苦労したので、同じミスを犯さないよう、ぜひご注意ください。
1.燃えるごみ編

どの市区町村でも、週に2回ほどは回収があると思うので、あまり心配はされていないと思います。そんな中、気をつけていただきたいのが、ごみ収集庫のスペースの大きさです。普段、特に1人暮らしの方は、1回のごみ捨てでレジ袋1個分くらいしか捨てないという方もいると思います。実際、私はそうでした。
しかし、いざ引越しとなると、日常生活では捨てることのない量のごみが発生します。もっと正確に言うと、普段ものを捨てない人ほど、引越しとなるとそれまで溜めてしまっていた不用品が処分対象になるということです。
このような状況になると、ごみ袋の大きさはとたんに大きくなります。数も増えます。そうなると、普段は空間に余裕のあるマンションやアパートのごみ収集庫であっても、自分の出した2、3個のごみ袋だけで一瞬で一杯になります。
そこに他の住民のごみも加わったらどうなるでしょうか?
さらに、引越しをする人が他にもいたら?
最後だから適当でもいいや…と思わず、最後までお互い気持ちよく生活できるよう、計画的なごみ出しをお薦めします。
2.燃えないごみ(資源ごみ)編

燃えるごみだけでなく、燃えないごみ(資源ごみ)を捨てる際にも苦労したことがあります。それは、スプレー缶の処分です。その中でも、私の悩みは2種類ありました。
1つめは、スプレー缶の処分方法が面倒であることです。スプレー缶は中身が残ったまま捨ててしまうと、ゴミ収集車の中で燃えてしまったり、爆発してしてしまう危険性があるため、必ず適切な手順で中身を抜いておく必要があります。
具体的には、以下のような手順となります。
- スプレー缶を持ち、人通りのない屋外に出る。
- 「シュー」という音が出なくなるまで、スプレー缶のボタンを長押しする。
- スプレー缶を振り、「カシャカシャ」「チャプチャプ」等の音が出ないことを確認する。
- ガス抜きキャップを使って、ガスを抜く。
- プラスチックのふた等とは分別し、ごみに出す。
ほぼ使い切った状態のスプレー缶であれば、そこまでの負担にはなりません。しかし、中身がたくさん残っている場合、上記「2」の作業時間が長くなります。ただひたすらボタンを押し続けるというのは想像以上に力が必要であり、地味な作業であるため面白いとは言えません。
引越しの際の手間を少しでも減らしたいという方は、そもそも日常生活において「スプレー式の製品を買わない」というライフスタイルを選択する方が良いのかもしれません。
ということで、2つめはスプレー缶の数です。普段ものを買う際、その容器の形状まで気にして買う方はあまりいないと思います。しかし、生活の中で使用しているものの中には、実はスプレータイプのものが少なくないのです。
たとえば、
- ヘアスプレー
- 制汗剤
- シェービングフォーム
- 防水スプレー
などが挙げられます。
私の場合、片付けを始めると、ブランド違い・サイズ違いでヘアスプレーが5本も出てきました(私のような人は稀だと思いますが…)。
スプレー缶の処分には手間がかかるため、
- スプレー式ではないタイプの商品がないか探してみる
- 使い切ったスプレー缶、使わなくなったスプレー缶は速やかに処分する
といったことに気をつけ、引越しの際にまとめて何十本もガス抜きをしなければならないという状況を作らないようにしましょう。
2.市区町村の粗大ごみとして捨てる

1辺が30㎝を超えてしまう大きなごみは、普段のごみの日に出すことはできません。処分方法はお住いの市区町村により異なりますが、大まかには次の2種類となっている場合が多いです。
- 自分で粗大ごみ受付センター、クリーンセンター等に持ち込む
- 市区町村に回収してもらう
処分費用は、無料の市区町村もあれば、1点100円〜といった市区町村もあります。事前に確認しておく方が無難ですが、公共サービスのためそこまで高額には設定されていないので安心です。
「そんなにお金がかからないなら、粗大ごみとして捨ててしまおうかな…」
そう思ったあなたに、1つだけ注意した方が良い点をお伝えします。
自家用車を持っておらず、市区町村に回収をお願いする場合、東京都などの都市では回収は事前予約制となっています。そしてこの予約は、タイミングによってはかなり先まで埋まっていることがあります。
私は2019年11月5日に粗大ごみ受付センターのWebサイトから申し込もうとしました。しかし、月末まで空きはなく、引越し日に間に合わないことが判明したため、あえなく断念せざるをえませんでした。
引越しをすることになり、大きな家具の処分が必要となりそうな場合は、まず粗大ごみ受付センターの空き状況を確認した方がよいと思います。
では、私のように粗大ごみとして処分するチャンスを逃してしまった場合、どうすればよいのでしょうか?他にも処分方法はありますので、続いてご紹介します。
3.不用品回収業者を呼ぶ

大きな家具を処分したいけど、
- 引越し日までに市区町村に回収してもらうことが難しい
- マンションや自宅の玄関先まで自力で移動させることができない
- とにかく今日処分したい
というような場合、民間の不要品回収業者にお願いする方法もあります。よくポストにチラシが投函されているアレです。ただし、この方法にはメリットとデメリットがあるため、その両者を認識した上で依頼するようにしましょう。
- 引き取り日の選択肢が広い(即日可能、時間指定可能な業者も)
- 自力で荷物を運ばなくてよい(有料サービスの場合あり)
- LINEやメールで見積もりが可能
- 他の方法に比べて料金が高い(多くは1000円/1点〜)
- 料金体系が不明瞭な業者が多い
- 室内に入られるので、一人暮らしの女性にとっては若干リスク
私自身、布団やカラーボックス等は不要品回収業者に処分をしてもらいました。しかし、なかなかこちらの希望通りに対応してもらえる業者がなく、結果的には4社目でやっと契約することができました。以下に、私の失敗談と成功談を記載します。参考になれば幸いです。
1社目
・チラシには「○○円で買い取ります」と記載
・念のためLINEで買い取り可否を確認したところ、不可との回答
・再度、無料引き取りはできないか確認したところ、不可との回答
・有料引き取りの場合の金額を確認
2社目
・1社目と同様
3社目
・チラシには「有料引き取り〇〇円」と記載
・電話で問い合わせたところ、現地見積もりが必要とのこと
・翌日来訪してもらったところ、チラシとは桁違いの費用を提示
・チラシと異なると指摘したところ、「じゃあいくらならいいんですか?」と言われる
・「チラシ通りなら」と答えると、「じゃあもういいです」と怒りながら退出
4社目
・チラシには金額の記載はなかったが、HPに金額掲載
・電話で問い合わせたところ、1点ずつ金額を再提示
・2階以上の建物であっても追加料金はかからない旨説明を受ける
・即日引き取り
・担当者が来訪した際、まず名刺を渡され、電話で伝達済みの金額であることを再度通知される
・荷物の移動後、領収書作成・手渡しして完了
もちろん優良業者さんはいらっしゃいます。一方で、中には相談してみるとチラシの表記とは全く異なる価格を提示する業者の方もいます。事後に追加料金を請求されることもあるそうです。トラブルにならないように、事前にネットで口コミ等を確認しておくことをお薦めします。
また、一人暮らしの女性であれば、見知らぬ男性が室内に入ってくることに抵抗感がある方も少なくないと思います。そのような場合、少しでも危険な目にあいにくくするために工夫をしておくと良いです。私の場合、自力で動かすことのできる重さの家具であったため、あらかじめ部屋の中から廊下に移動させておきました。そうすることで、業者の方は靴を脱いで家の中に入らずとも作業ができます。
4.メルカリで販売する

- 家庭ごみとして捨てることはできない
- 不要品回収だと費用が高額
といった困った状況になってしまったとしても、これまでご紹介したもの以外にも手放すことのできる方法があります。それがフリマアプリです。最も有名なものの1つにメルカリが挙げられます。
私の場合、最も処分に困ったのがゴルフセットです。
- 家庭ごみとしては捨てられない
- 市区町村の粗大ごみ回収には間に合わない
- 不要品回収だと1万円以上費用がかかる
といった状況で途方に暮れていましたが、ふとメルカリを開いたところ、多くのゴルフクラブが出品されていました。そこで、私も出品してみたところ、出品から30分以内に購入され、1時間後にはコンビニで発送することができました。
メルカリをはじめとするフリマアプリの良い点は、本来お金を払って処分しなければならないのに対して、お金をもらって手放せるというところです。
もちろん、
- 写真撮影
- 商品ページ作成
- 購入希望者とのやりとり
- 梱包
- 発送
と、手間がかかることも事実です。この手間を煩わしく感じない方や、お金を払うよりはマシと感じる方は、捨ててしまう前に一度フリマアプリに出品してみると、臨時収入が生まれるかもしれません。
5.おわりに
以上が実際に私が行った不要品処分の方法です。費用、処分までにかかる時間、手間などを考慮し、あなたに合った方法を選んでいただければと思います。新しい生活が豊かなものになりますように。
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