生活だけでなく旅行でも活用したい、交通機関。中国・上海では、東京並みに地下鉄が発達しています。
今回は、上海地下鉄の乗り方や、日本とは違い注意が必要な点などについて、ご紹介します。
1.地下鉄の目印は?

上海の地下鉄は、入口付近に「M」を模したマークのポールが立ててあります(上記写真参照)。
「地図だとこのあたりなのに入口が見つからない・・・」という場合は、赤いメトロマークがないか、目線を上げて探してみると良いです。
※上記の写真は、上海ディズニーリゾート駅です。
2.どうやって乗るの?
駅についてからの手順について説明します。基本的に、どの駅でも流れは同じですが、駅によっては機器が古い場合もあります。
1.乗車券を買う

「ticket」の看板をめがけて進むと、券売機コーナーがあります。手順は以下のとおりです。
- タッチパネルで到着駅を選択
- 人数や大人/小人を選択
- 金額が表示されるので、支払い方法を選択
- 支払い
- 最下部の取り出し口に乗車カードが出てくる
- 乗車カードを受け取る
ここで注意が必要なのが、4.支払いです。
中国での支払い方法は、QRコード決済が主流となっています。このことは、地下鉄の乗車券を買う場合も例外ではありません。
上の写真の①の券売機は、お札を入れる部分がありますが、②の券売機はお札を入れる部分が封鎖されているのが分かると思います。
私の経験では、QRコード決済のみ対応している券売機の方が多く設置されている印象です。特に、利用者が少ない駅や利用者が少ない時間帯の駅では、現金に対応している券売機を見つけるのは難しい傾向にあると思います。
券売機によって、
- 現金に対応していないもの
- QRコード決済に対応していないもの
など、違いがありますので、ご注意ください。
いざお金を払おうとしたとき、「あれ?お札を入れるところがない!?」となった場合も、落ち着いて他の券売機を探しましょう。
2.手荷物検査を受ける

日本でも、空港などで見かける手荷物検査。受けたことがある人も多いと思います。
中国では、飛行機に乗るときだけではなく、地下鉄に乗る際も手荷物検査を受ける必要があります。ただし、すべての荷物をX線検査に通さなければならないわけではありません。あくまでも、対象は「大型手荷物」です。
X線検査が不要なもの
・小さなななめがけバッグ、ハンドバッグ、リュック
・小さな紙袋に入った荷物
・透明ビニール袋に入った荷物(私は大型でも大丈夫でした)
X線検査が必要なもの
・キャリーケース
・ビジネスバッグ大のリュック
・大きなトートバッグ
そうはいっても、検査をするかしないかは、その場にいる警備員の判断次第というのが実情です。同じ荷物でも、“行きの駅では手荷物検査をせず通過できたのに、帰りの駅では手荷物検査を指示された”ということも、少なくありません。また、大きなキャリーケースを持った人でごった返しているときなどは、中型のリュックを持っている人は気にされなかったりもします。
余談ですが、手荷物検査があるからか、中国女性が持っているバッグは、小さなショルダーバッグが多いなという印象です。実際私も、地下鉄に乗ることがわかっているときは、大きなトートバッグは持たないようになりました。
- 荷物を待つ時間がもったいない
- トレーに乗せたりしないので、荷物が汚れないか気になる
といった理由が大きいです。
3.乗車カードをゲートにかざす

券売機から出てくる乗車券は、紙ではなくICカードです。これを、ゲートの上部にかざします。SuicaやPASMOと変わらないやり方です。
通行可能になると、自動でバーが開く駅もあれば、手動でバーを押して通る駅もあります。よくわからない場合は、まわりの人の動きを参考にしてください。
なお、電車を降りて駅から出る場合は、乗車カードをゲートに設置されている穴(スロット)に差し込みます。乗車の際とは手順が異なるので、注意してください。
※上の写真のゲートは手動でバーを押すタイプです。
4.ホームで電車が到着するのを待つ

上海の地下鉄では、基本的にすべての駅にホームドアが設置されています。
日本の主要駅のホームドア普及率は3割ほどですので、日本で生活しているときより、線路に落下するリスクは小さいと言えます。
これまでの私の経験では、ドアのななめ前あたりに並んで待っている人が多い印象です。割り込みをされた経験は特にありません。
また、ホームの端にお手洗いがある駅もあります。ただし、清潔度はいまいちです。
3.車内の雰囲気は?
車内は日本と大差ないと思います。特に汚いということもないです。以下、印象に残っていることについて、個人的なコメントを列挙します。
- 車内アナウンスは、中国語および英語。
- 座席はプラスチック。日本より高めの椅子なので、背が低い人は足がつかない。
- つり革やポールあり。
- 大音量で音楽を聴いたりゲームをしている人がいるのが普通。
- 車内でもテレビ電話や通話をしている人たくさん。
- 端っこの席はだいたい優先席。しかし、普通に誰でも座る。
4.運賃は?
片道2元〜10元ほどで、上海市内の主な場所には行けると思います。1元=17円で計算すると、約34円〜170円です。
日本に比べると、乗車運賃はかなり安いです。運賃が安くてもペイするほど、そこで生活し、地下鉄に乗る人が多いということでしょう。
5.おわりに
上海市内は地下鉄が張り巡らされており、交通の便はとても良いです。乗車方法も難しくありませんので、ぜひ、活用してみてください。
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